●中国で建造される世界最大10,800台積みの自動車船

 韓国の自動車船運航大手現代グローヴィス(現代自動車グループ)が長期用船する自動車船の建造契約が,去る12月上旬に相次いで締結された。アンモニアとメタノールに対応した世界最大となる10,800CEU(Car Equivalent Unit:標準車換算)のLNG二元燃料PCTC(Pure Car and Truck Carrier)で,カーデッキ14のうち5つを可動式として優れた背高車や重量車積載能力を備える。設計は上海船舶設計研究所(SDARI)が担当。CSSC傘下の上海外高橋造船(SWS)と廣船国際(GSI)がそれぞれ6隻を受注,いずれも4隻のオプション付きで最大20隻の計画。契約はカナダのシースパンおよび韓国HMM(旧現代商船)が6隻ずつを分担,2027年までに竣工の予定。コンテナ船の所有運航で著名なシースパンにとって初の自動車船進出となった。

                       (上海外高橋造船)