●三菱造船がCO2運搬船の開発調査を開始

 三菱重工グループの三菱造船は8月26日,フランスのエネルギー企業トタルエナジーズ(TotalEnergies SE)と,液化CO2輸送船(LCO2船)の開発に関する実現可能性調査(Feasibility Study)を開始したと発表。9月2日には同船用カーゴ・タンクの設計基本承認(AIP:Approval in Principle)を仏船級協会(BV:Bureau Veritas)から取得したと発表した。脱炭素社会実現のための有効手段として注目されるCO2の回収と転換利用CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)のバリューチェーンで,CO2の輸送を担うLCO2船は将来的な需要拡大が期待され,本船型の開発と事業化を積極的に推進している三菱造船では,CO2エコシステムの構築に大きく寄与すると期待している。

                          (三菱造船)