●フッティルーテンが探検クルーズを拡充 既存船をハイブリッド船に改造

 ノルウェーのフッティルーテンは8月20日,既存の沿岸航路船3隻をハイブリッド探検クルーズ客船に改造することを明らかにした。改造するのは「ミレニアム・クラス」と呼ばれるフィンマルケンFinnmarken(15,530総トン,船客572人,2002年竣工),トロルフィヨルドTrollfjord(16,140総トン,船客618人,2002年竣工),ミッドナットソルMidnatsol(19,151総トン,船客618人,2003年竣工)。船内を刷新して船名もそれぞれノルウェーの探検家や船名などに変更(オットー・スヴェルドルップOtto Sverdrup,モードMaud,エイリーク・ラウデEirik Raude),バッテリーと陸電供給設備を搭載したハイブリッド客船として環境負荷を低減する。改造は2020年にフィンマルケン,2021年に他の2隻を実施し,2021年からノルウェー沿岸での新コースに通年配船する。同社は探検船をフッティルーテン・エクスペディションズとして展開しており,フラムFramなど3隻に加え,去る8月に新造探検船ロアール・アムンセンRoald Amundsenがデビュー,姉妹船フリチョフ・ナンセンFridtjof Nansenも2020年に竣工する。新たに3隻を投入し,探検クルーズ事業の一層の拡充を図る。

                                (HURTIGRUTEN)