●RCIの「ワンダー」はアジアに来ず 「コスタ・ヴェネチア」も地中海へ

 新型コロナウイルスの影響で各船社はスケジュールや配船の見直しを進めているが,世界最大客船のアジア配船が見送られた。米ロイアル・カリビアン・インターナショナルは中国での運航が難しいことから,建造中のオアシス・クラス最新鋭船ワンダー・オブ・ザ・シーズWonder of the Seas(236,857総トン,船客定員6,988人)の2022年の上海デビューを取りやめる。建造当初に中国での通年配船が発表され話題を集めていた。3月からカリブ海で,夏季には地中海で就航する。また伊コスタ・クルーズは上海を母港とするコスタ・ヴェネチアCosta Venezia(135,225総トン,船客定員5,260人,2019年竣工)のアジア配船を見切り,2022年5月からトルコを拠点に地中海で運航する。アジアへの復帰は状況次第としている。

                             (RCI)

                        (COSTA CRUISES)