●カーニバルがゼロ・エミッション客船を建造へ

 米カーニバル・コーポレーションは9月13日,2021年次「サステナビリティ・リポート」を公表した。その中で2030年までにLNG燃料,燃料電池,バイオ燃料,陸上電源等の利用拡大によってCO2排出量を2008年比で40パーセント削減し,2050年には完全にカーボン・ニュートラルな客船の運航を目指すとした。また,2030年までに使い捨てプラスチックや食品廃棄の大幅な削減,排水処理の高度化などをあげ,2050年までにゼロ・エミッション船の建造を目指すとしている。リポートは国連の持続可能な開発目標に沿った同社と傘下9船社の長期的ビジョンに関わる重点分野について,「気候変動対策」「循環型経済」「健康と福祉」「持続可能な観光」「生物多様性と保全」「多様性,公平性,包括性」の6項目での取組みと,2030年,2050年の目標を示したもので,公表は11回目となる。

                             (CCL)