●P&OクルーズのLNG燃料客船「アイオナ」引渡し!

 独マイヤー・ヴェルフトで建造されていたP&OクルーズのアイオナIonaが,去る10月9日,ブレーマーハーフェンで引き渡された。P&Oクルーズが発注しているLNG燃料客船2隻の1番船で,基本的には2018年竣工のアイーダノヴァAIDAnovaと同型。P&O史上の最大船で,マイヤーでの建造はオーロラAurora以来20年振りであった。当初の春の引渡し予定はCOVID-19の影響で工事が一時中断。工事再開後はスローペースで進められたが,5月には試運転などを終えてほぼ完成し,その後は待機状態にあった。主要目は184,089総トン,全長344.5メートル,幅42.0メートル,吃水8.8メートル,主機ディーゼル・エレクトリック,総出力83,968馬力(61,760キロワット),航海速力17.0ノット,船客定員5,200名。今回引渡しを受けたものの,現時点でクルーズの再開は2021年3月にずれこんでいる。なお2番船は2022年竣工の予定。

                                                                          (MEYER WERFT)