●新生スワン・ヘレニックの1番船起工!

 かつての英クルーズ・ブランド,スワン・ヘレニックは,親会社が倒産した2017年以降カナダの探検クルーズ船社が商標を保持していたが,去る7月にロシアのリバー・クルーズ会社ヴォドホッドの幹部や元シルバーシー・クルーズ幹部らによる新設船社がこれを買収し,新生スワン・ヘレニックとしてスタートした。ヴォドホッドがヘルシンキ造船所に発注していた探検船2隻のうちの1番船が,去る9月24日にスワン社船SHミネルヴァSH Minervaとして起工式を実施し,CGも発表された。10,500総トン,全長113メートル,船客定員152人(キャビン76室)で,ポ-ラー・クラス5(PC5)の耐氷構造を有し,特に高緯度地域での運航を意識して,選択触媒還元脱硝装置と3メガワットのバッテリーパックを備えたディーゼル電気ハイブリッド推進システム(出力約6,300馬力)を搭載する次世代探検船である。デビューは1番船が2021年11月,2番船は2022年4月の予定。なお10月21日には,やや大型化した3隻目も発注されている。

                                                                      (HELSINKI SHIPYARD)