●JR九州高速船の「クイーンビートル」日本籍へ

 JR九州高速船は12月16日,日韓航路の高速客船クイーンビートル(2,582総トン,船客定員502人,航海速力37ノット)の船籍変更手続きを開始したことを明らかにした。船籍をパナマから日本に変更し,船籍港を福岡市とする予定。2月下旬に移行のためにドック入りし,手続きなどを経て3月中に完了の見通し。同船は博多~釜山の需要拡大を見込んで豪オースタル社に発注したトリマラン型高速船で,2020年10月に日本へ回航された。新型コロナウイルスの影響で同年3月から日韓航路は旅客輸送を停止しており,本来の国際航路に就航できないまま,特別許可を受けて博多発着の国内遊覧を実施している。日本船籍とすることで国内の運航を容易にし,臨時運航など事業の可能性を広げたい意向。

                           (JR九州高速船)