●5社共同開発のアンモニア燃料船にAiP

 日本海事協会(NK)は11月28日,伊藤忠商事,日本シップヤード,三井E&Sマシナリー,川崎汽船およびNSユナイテッド海運の5社共同開発によるアンモニア燃料の20万重量トン級大型撒積船に基本設計承認(AiP)を発行したと発表した。本船はNEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発/アンモニア燃料船の開発」に共同採択された「アンモニア燃料船開発と社会実装の一体型プロジェクト」の一環で,日本シップヤードが設計を行なった。NKでは,アンモニアの毒性や腐食性に対する船員や環境へのリスク最小化設備,制御や安全性などを定めた「代替燃料船ガイドライン」による審査,HAZID(Hazard Identification Study)によるリスク評価を経て適合を確認し,AiPを発行した。5社では今後,この基本設計をベースに本船開発を進め,2026年を目途に竣工・社会実装開始を目指す。

                         (川崎汽船)