中国国有の航空機製造大手中国航空工業集団（AVIC：Aviation Industry Corporation of China, Ltd.）は12月５日，傘下の造船部門を同じく国有海運・港湾大手の招商局集団（China Merchants Group）に売却したと発表した。AVICグループの造船・海洋事業子会社中航国際船舶（AVIC International Maritime Holdings, Ltd.）の株式73.87パーセントを，招商局集団の子会社招商局工業投資（China Merchants Industry Investment）が４日に購入。これによりAVICグループが運営する中航鼎衡造船，泰州中航船舶重工，中航威海船廠およびフィンランドの船舶設計大手デルタマリンが傘下に入り，招商局集団は中国国有造船で３番目の規模となった。売却計画は８月から進んでおり，中航威海船廠は先行して９月１日から「招商工業威海船廠」となっている。