●中国の国営造船大手2社が合併

 11月26日,中国国営の造船大手,中国船舶工業集団(CSSC)と中国船舶重工集団(CSIC)が経営統合し,新会社中国船舶集団有限公司(CSCL:China Shipbuilding Corporation Ltd.)が正式に発足した。この統合については去る7月頃から準備が進められており,国有企業を管理する国有資産監督管理委員会が10月25日に統合を承認し,このほど正式発足に至った。両社はもともと一つの国有企業だったが,中国政府が企業に競争原理を取り入れるため,1999年に分割された。建造シェアは2018年ベースで17パーセント(1,041万総トン)に上り,統合を決めている韓国の現代重工業と大宇造船海洋の21パーセント(1,218万総トン)に次ぐ規模となる。グループには上海の江南造船や滬東中華造船,大連の大連船舶重工など主要な造船会社を持ち,総資産は7900億元(約12兆円),従業員は31万人に達するという。