●常石造船「TESS42」1番船竣工

 常石造船は5月13日,新型42,000トン型撒積船「TESS42」の1番船が,グループの中国常石集団(舟山)造船有限公司で竣工したと発表した。このタイプはヒット船型「TESS38」と同じ全長で載貨重量を増加し「汎用性と積載性能」を両立したもので,TESS38と同吃水時で約2,000トン,満載時で約4,000トン積載重量を増加した。鉄鉱石,穀物,石炭の三大バルク貨物,ホットコイル,硫黄などに対応し,さらに甲板上に固縛装置を設けて木材を搭載でき,一航海で木材と穀物などの同時輸送が可能という高度の汎用性を有している。26,700総トン,42,200重量トン,全長180メートル,幅32.2メートル,深さ15.4メートル,吃水10.75メートル。NOx排出三次規制(NOx Tier3)に対応し,SOx排出規制にはスクラバー装置を搭載した。TESSはTsuneishi Economical Standard Shipの略。

                         (常石造船)