●世界初のローター・セイル搭載VLOC(大型鉱石運搬船)「シー・チョウシャン」就航

 去る5月14日,ブラジルの資源大手ヴァーレは,ローター・セイル(円筒帆)を搭載した世界初のVLOCシー・チョウシャンSea Zhoushanが完成し,ブラジル~中国に就航したと発表した。325,000重量トン型の本船は,ブラジル南部セペティバ湾にあるグァイバ島積載ターミナルの最大サイズで「グァイバマックス」(Gaibamax)型と呼ばれる。フィンランドのノルスパワーが開発した直径4メートル,高さ24メートルのローター・セイル5本を装備し,年間3,400トンのCO2排出削減効果を見込む。173,666総トン,324,230重量トン,全長340メートル,幅62メートル,航海速力14.5ノット。中国の上海船舶研究設計院(SDARI)が設計,江蘇新時代造船が建造した。ヴァーレでは削減効果が確認されれば,船隊の40パーセントにローター・セイルを装備する方針で,これにより年間排出量を約1.5パーセント削減できるという。

                           (VALE)