●川崎近海汽船の宮古~室蘭航路は休止へ

 川崎近海汽船は12月20日,宮古~室蘭航路の宮古発着を3月31日で当面休止すると発表した。4月1日から八戸~室蘭で運航を継続する予定。宮古~室蘭航路は2018年6月22日に新規航路として開設され,シルバークィーン(7,005総トン,船客定員600人,トラック69台,乗用車20台積載,1998年竣工)が就航,片道10時間,1日1往復でスタートした。宮古と仙台を結ぶ道路網が未完なことなどからトラック利用台数が見込みを大きく下回り,同年10月からは室蘭発宮古行きの南下便を八戸に寄港させて利用増を図った。しかしその後も苦戦が続くうえ,2020年1月からSOx排出規制強化に伴う燃料コスト増により,航路運営のきびしさが増すことから八戸で折り返す運航に切り替える。再開の可否は2020年度に予定される三陸沿岸道路の全線開通による貨物動向を見極めて検討する。

                         (川崎近海汽船)