●世界初のLNG燃料大型石炭専用船の予想図

 日本郵船と商船三井および九州電力の3社は12月25日,世界初のLNG燃料大型石炭専用船2隻の長期輸送契約の基本協定書を締結したと発表。同日大島造船所,名村造船所はそれぞれ日本郵船,商船三井よりLNG燃料石炭船受注の内定を得たと発表した。2隻は95,000重量トン,全長235メートル,幅38メートルで,2023年4月(大島)と6月(名村)に竣工し,九州電力向けに海外から石炭を輸送する。LNG燃料は九州電力の火力発電向けLNGを,同子会社北九州エル・エヌ・ジーの陸上設備を通じて供給される。従来の燃料油に比べSOxはほぼ100パーセント,NOxは約80パーセント,CO2は約30パーセントの排出削減を見込めるLNGの導入は,船舶燃料の低炭素化策の一つであり,低炭素社会の実現に向けた取組みの一環。イラストは左が名村造船所,右が大島造船所の建造船で,後部のLNGタンクの配置などが微妙に異なっている。

 

 

 

 

 

                (商船三井/名村造船所/日本郵船/大島造船所)