●商船三井がLNG燃料船を6隻発注

 商船三井は8月25日,LNG燃料の大型貨物船6隻の建造を決定し,造船所と契約したことを発表した。内訳は21万重量トン型ケープサイズ撒積船4隻とVLCC(30万9,000重量トン)2隻で,前者は中国船舶集団青島北海造船に,後者は川崎重工(建造はCOSCOとの合弁の大連中遠海運川崎船舶工程が実施)に発注され,いずれも2025~26年に引き渡される。LNG燃料VLCCの建造は,わが国タンカー船社で初めてで,青島北海造船所への新造発注は商船三井として初めて。同社では,すぐに実現可能なGHG排出削減の取組みとして,2030年までにLNG燃料船を約90隻投入する計画を進めており,すでに就航済みの2隻(内航貨物船,タグボート)を含め,自動車船,撒積船,フェリーに加え,今回の6隻で外航船16隻,内航船6隻の建造を決定している。

                     (商船三井/川崎重工)