●名門大洋フェリーが新船を発注

 大阪南港~新門司間でフェリーを4隻運航する名門大洋フェリーは,去る12月18日,2隻の新造を発表した。現有の“フェリーきょうとⅡ”“フェリーふくおかⅡ”(9,770総トン,2002年竣工)の代替で,15,400総トン,全長195メートル,幅27.8メートル,車両搭載数12メートル・トラック約162台,乗用車約140台,船客定員715名,鉄道・運輸機構との共有である。三菱下関造船所で建造され,1番船が2021年12月,2番船が2022年3月就航の予定。大型化により車両搭載能力を増強,二層同時荷役方式を採用して効率化するほか,推進プラントに現有の“フェリーおおさかⅡ”クラスと同じハイブリッド型アジマス推進加勢方式を採用,空気潤滑システムも導入し,大幅な省エネと操船性向上を図る。SOx規制に対してはスクラバーを設置する。なお新造船は旧船同様「きょうと」「ふくおか」の都市名を継承するため,居住空間のデザインは両市を基本コンセプトにする。

                    (名門大洋フェリー)