●クルーズ船運航再開情報

 新型コロナウイルスの影響が長引いており,米疾病対策予防センター(CDC)の運休要請の逐次延長や,クルーズ業界団体クルーズ・ライン・インターナショナル・アソシエーション(CLIA)の運航休止延長(6月19日発表)もあって,クルーズ各社は度重なる運休期間の延長を余儀なくされている。しかし一方で,域内移動の緩和措置などが取られた地域では一部で運航を再開した。船社側では関係機関や専門家と感染症対策の実施規定を作成して防止策を徹底し,当面は自国民限定利用や定員半減などで運航している。
 ノルウェーのフッティルーテンは6月16日から運航を再開。当面4隻で,定員の50パーセント以内で実施している。乗組員は全員,WHOオフィシャルCOVID-19講習を受講するなどの対策をとった。ノルウェー政府は外国人乗客対象の同国沿岸クルーズを早ければ7月20日にも許可する方針。シードリーム・ヨット・クラブは6月20日からオスロ発着ノルウェー周遊を開始し,欧米主要船社では最初の運航再開となった。ドリーム・クルーズは7月26日からエクスプローラー・ドリームExplorer Dreamの台湾発着を再開し,金門島寄港などのショートクルーズを行なう。ポナンは7月4日からフランス国内発着でフランス人を対象に順次運航を再開した。イタリア寄港や北極圏クルーズも計画している。ポナン傘下のポール・ゴーギャン・クルーズは,7月11日から地元仏領ポリネシアの客を対象に運航を再開,7月29日発から海外乗客も受け入れる。さらにハパク・ロイド・クルーズ,TUIクルーズが7月末から乗客60パーセントでの順次再開を発表した。
 邦船では内航のガンツウが7月5日から運航を再開した。

                 (SEADREAM YACHT CLUB)

                       (PONANT)

                    (DREAM CRUISES)