●エアバス部品輸送用の風力アシストRORO船

 フィンランドの船舶デザイン会社デルタマリンは1月10日,エアバスの部品輸送用に建造される環境対応型RORO船3隻の設計で,仏海運ルイ・ドレフュス・アルマチュール(LDA)と中国武昌造船工業集団と協同したと発表,イメージ図を公開した。開発したのはローターセイル6基とe-メタノール二元燃料エンジン2基を搭載し,GHG排出を最小限とするタイプで,40フィート・コンテナ約70個と単通路の中型航空機部品セット6個(翼,胴体,エンジン・パイロン,水平および垂直尾翼)の輸送能力を持つ。e-メタノールはグリーン水素と回収CO2を合成して製造するネットゼロ燃料。昨年エアバスは輸送船隊の代替を決め,LDAに建造・所有・運航を委託。新船は2026年からフランス~アメリカ間で運航開始の予定で,年間平均CO2排出量を2030年までに68,000トンから33,000トンに削減できるとしている。

                        (DELTAMARIN)