■防衛省が哨戒艦の主調達先をJMUに決定

 6月30日,防衛省は令和5年度以降の哨戒艦に係る調達の相手方について,主契約者をジャパン マリンユナイテッド(JMU)に,下請負者を三菱重工に決定した。

 このクラスは,平素における警戒監視に効果的に対応することを主任務とし,長期航洋性を持ち,自動化と省人化を図った艦艇である。建造費用は90億円。

 JMUが提案した哨戒艦の概要は,基準排水量約1,920トン,全長約95メートル,幅約12メートル,速力約20ノット以上,機関形式はCODLAD(ディーゼル電気・ディーゼル複合推進)方式。前部にバウ・スラスターを備え,アクティブ減揺装置を採用する。公表されたイラストによると,全体的にステルス性を意識したデザインで,前部に30ミリ単装機銃1基,後部に多目的格納庫,多目的クレーン,多目的甲板,艦尾揚収装置などを備える。