■米シンクタンクが台湾有事を想定した報告書を公表

 1月9日,米戦略国際問題研究所(CSIS)は,台湾有事を想定したシミュレーションのレポートを公表した。 ベースとなるシナリオでは,台湾侵攻を企図する中国と防衛側の台湾,アメリカ,日本の連合軍の間で大規模な戦闘が行なわれ,中国は台湾の奪取に失敗するという結果となっている。

 両陣営の損害は莫大で,中国は艦船138隻(大型揚陸艦船86隻+大型水上戦闘艦等52隻),航空機155機を失い敗退するが,米軍は空母2隻をはじめ,巡洋艦,駆逐艦など艦艇17隻,航空機270機を,日本は艦艇26隻,航空機112機を,台湾はすべての大型水上戦闘艦を喪失する。両陣営の多数の人命も失われるという。

 このレポートについては,機会を改めて紹介したい。