●海上保安庁令和4年度補正予算の概要

 11月8日,令和4年度(2022年度)補正予算案が閣議決定された。

 海上保安庁の同年度補正予算計上額は760億円で,内訳は戦略的海上保安体制の強化等に632億円,防災・減災,国土強靱化の推進に34億円,自然災害からの復旧・復興の加速に2億円,原油価格および電気料金高騰への対応に92億円。海保の補正予算としては過去最大である。

 巡視船艇および航空機に関する予算は以下のとおり。

◇大型巡視船・航空機の増強

 ▷ヘリコプター搭載型巡視船(6,000トン型)の新造1隻に62億円。

 ▷大型巡視船(3,500トン型)の新造2隻に97億円。

 ▷新型練習船の新造1隻に55億円。

 ▷中型ヘリコプターの新規取得3機に40億円。

 ▷ヘリコプター搭載型巡視船(6,000トン型,令和元年度補正予算)の継続2隻に10億円。

 ▷大型ジェット機(令和2年度当初予算)の継続1機に35億円。

 ▷中型ヘリコプター(令和2年度補正予算)の継続1機に7億円。

◇巡視船艇等の老朽代替

 ▷小型巡視艇の新造1隻に7億円。

 ▷小型測量船の新造1隻に4億円。

 ▷ヘリコプター搭載型巡視船(砕氷型,令和3年度補正予算)の継続1隻に29億円。

 ▷中型ヘリコプター(令和2年度補正予算)の継続1機に7億円。