●川崎汽船が液化CO2船を長期契約

 川崎汽船は12月19日,子会社のKラインLNGシッピング(UK)社(KラインLNG)を通じ,ノルウェーのノーザン・ライツ社(N社)と液化CO2(LCO2)船2隻の裸用船契約と定期用船契約を締結したと発表した。新造船は全長130メートル,幅21.2メートル,吃水7.5メートル,カーゴタンク容量7,500立方メートルで,2024年に引き渡され,世界初の本格的なCO2回収貯留(CCS)バリューチェーンプロジェクトに従事する。ロンドンを拠点とするKラインLNGが船舶管理を担当し,ノルウェーのブレヴィクなどのCO2回収施設から同西部オイガーデンのCO2受入基地までLCO2を輸送。N社はCO2をパイプラインで海底2,600メートルの貯留層に圧入するインフラを開発中で,2024年の運用開始を予定している。

                           (川崎汽船)