●欧州で水素燃料電池船改造プロジェクト開始へ

 ノルウェーの舶用機器・エンジニアリング企業TECO 2030は12月21日,石油大手シェルなどとコンソーシアムを組んで進めている「ハイエコタンク」(HyEkoTank)プロジェクトについて,EUと500万ユーロの助成金契約を締結したと発表した。既存の18.600重量トン型プロダクト・タンカーを改造し,出力2.4MWの燃料電池推進システムと4,000キロの圧縮水素貯蔵システムを導入するもので,来たる2月にスタートし2024年に実証試験を実施する計画。このタンカーでは停泊時排出量ゼロと航海中のGHG排出大幅削減が実現でき,EUが設定した気候目標(2030年までにGHG排出55パーセント削減,2050年までに気候ニュートラル達成)に大きく貢献することが期待されている。

                      (TECO 2030)