●クルーズ各社ロシア寄港見合せへ
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて,欧米のクルーズ船社はロシアへの寄港中止,黒海クルーズの見直しなどを発表しており,その数は20社を超えた模様だ。米カーニバル・コーポレーションは傘下8船社のサンクト・ペテルブルグ寄港を取り止める。同地はバルト海クルーズの人気寄港地だが,プリンセス・クルーズ,シーボーン,アイーダ・クルーズがコース変更や代替寄港地を順次発表している。中国発着でウラジオストク寄港を予定しているコスタ・クルーズはコース変更の見通しという。ロイアル・カリビアン・インターナショナル,MSCクルーズ,ウインドスター・クルーズ,TUIクルーズもサンクト・ペテルブルグ寄港を取り止め。またウインドスターはウクライナのオデッサ,ロシアのソチに寄港する黒海周遊クルーズを中止し,TUIは黒海クルーズのコースの大幅な見直しを行なう。そのほかノルウェージャン・クルーズ・ライン,ヴァイキング・オーシャン・クルーズなども,寄港中止やクルーズ中止などの対応を検討中とされる。