●「MEGRI 2040」プロジェクト DFFASの輻輳海域無人運航 成功

 日本財団の無人運航船プロジェクト「MEGURI2040」の一環として,日本海洋科学が代表のDFFAS(Designing the Future of Full Autonomous Ship)コンソーシアムは,去る2月26日~3月1日,無人運航機能を装備した内航コンテナ船“すざく”(749総トン)と陸上支援センターを用い,東京港~津松阪港~東京港の往復約790キロで,遠隔操船や陸上支援などを含む無人運航実証実験を実施した。1日当たりの航行隻数が約500隻(東京湾)という輻輳海域で無人運航したのは世界で初めて。今回の成功により,船舶の安全航行や労働負荷低減への寄与が期待されるのはもちろん,内航船業界が抱える船員高齢化や労働力不足の解決とともに,陸上支援センターでの遠隔操船の実証により,船員の新たな働き方や労働力の創出も期待されている。

                             (日本財団)