●わが国初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」進水!
3月3日,フェリーさんふらわあ運航の大型カーフェリー“さんふらわあ くれない”が,三菱重工下関造船所で進水した。式では長野恭紘別府市長の命名の後,支綱を切断,薬玉が割れ,船台を滑り降りた。本船はわが国初のLNG燃料フェリーで,三菱造船に2隻発注されたうちの1番船。来たる12月に引き渡され,2023年1月から現有の“さんふらわあ あいぼり”(9,245総トン,1997年竣工)の代船として大阪~別府航路に就航する予定。17,300総トン,全長199.9メートル,幅28メートルで,LNG燃料と重油を使用できる二元燃料(Dual Fuel)主機を2基搭載し,航海速力22.5ノット,船客定員716名,13メートル・トラック137台積載。既存船よりトラック積載数を大幅に増やし,ドライバーズルームを拡充。旅客向けには大浴場面積を2倍,レストラン席数を1.5倍に拡大するほか,3層吹抜けのアトリウムを設けるなど,ゆとりある開放的なパブリックスペースを設置する。引き続き建造される2番船“さんふらわあ むらさき”が,現有のもう一隻“さんふらわあ こばると”(1998年竣工)の代船となる。
(商船三井/三菱造船)