HII の無人ヴィークルに関する動向
ハンチントン・インガルス(HII)の次世代中型UUV(MUUV:Medium Unmanned Underwater Vehicle)REMUS 620に,タレス製の合成開口ソナー(SAS:Synthetic Aperture Sonar)SAMDIS1 600を搭載,システム・インテグレーションとフィールド試験を成功裏に実施したとの発表があった。想定用途として,機雷の捜索・識別・ソナー画像の収集や,海底インフラの保護を挙げている。(Thales 2025/9/9)
また,HIIのREMUSシリーズUUVを潜水艦の魚雷発射管から発進・回収できるようにする目的で,潜水艦用の兵装ハンドリング・システム(WHLS:Weapon Handling and Launch System)を手掛けているバブコックと協業する話が決まった。(HII 2025/9/11)
このほか,HIIはUSVの分野も手掛けており,モジュラー設計で人工知能(AI)を活用すると謳う新型USVのROMULUSを発表した。HIIの自律制御ソフトウェア,オデッセイを利用する。フラッグシップとなるROMULUS 190はすでに建造中。これは既存の商船用船体を活用するもので,全長190フィート(58メートル),速力25ノット,航続距離2,500浬。ペイロード・デッキには40フィート・コンテナ4個を搭載可能。(HII 2025/9/9)