●フジトランスのRORO船「蓉翔丸」進水
名古屋のフジトランス コーポレーションは11月21日,内海造船因島工場でRORO船蓉翔丸の命名・進水式を実施した。同名現有船(14,790総トン,2003年竣工)を代替する2代目で,2026年春に名古屋~仙台~苫小牧航路に就航する予定。新船の車両デッキは7層で,上部船首形状を従来より平坦な構造として積載面積を増大。ベッカーツイストフィンを初採用しプロペラ旋回流のエネルギーロスを推力に変換するほか,船首張出ステム形状の採用など船型を工夫して現有船よりCO2排出量が約20パーセント低減する。「蓉翔丸」の由来は,同社のファンネルマークに採用している富士山の雅称「芙蓉峰」の「蓉」と,荷主と同社がより飛翔する意味を込め「翔」を合わせた。約16,200総トン,全長約169.99メートル,航海速力約23.0ノット,積載能力乗用車930台+シャーシ150台。
(フジトランス コーポレーション)