●マーシー・シップス2隻目の新造病院船の建造開始
病院船による医療NGOのマーシー・シップスは去る10月29日,2隻目の新造病院船アフリカ・マーシーⅡ Africa Mercy IIのスチール・カット式を中国の広船国際造船所(GSI)で開催し,建造がスタートした。現有のアフリカ・マーシー(16,572総トン,1980年竣工。元デンマーク鉄道フェリー,ドロンニング・イングリッドDronning Ingrid)の代船で,基本的には2021年に就役したグローバル・マーシーGlobal Mercyと同型とされ,フィンランドのデルタマリンがデザインしている。36,600総トン,全長174メートル,幅28.6メートルで,12デッキに手術室6室,隔離ベッド7床,急性期病床98床などを備え,最大644名のボランティアと医療専門家を収容できる。2028年3月引渡しの予定で,2029年からサービスに従事し,アフリカにおける無料外科治療と医療研修の拡大を担う。この新造プロジェクトのメインスポンサーはMSC財団である。

(DELTAMARINE)