●開発進む国産水素燃料エンジンと燃料供給システム

 川崎重工,ヤンマーパワーソリューション,ジャパンエンジンの3社は10月20日,NEDOの「グリーンイノベーション基金事業/次世代船舶の開発」で進めている「舶用水素エンジンおよびMHFS(Marine Hydrogen Fuel System:液化水素燃料供給システム)の開発」で,世界で初めて実証用のMHFS設備から水素を供給し,舶用水素エンジンの陸上運転に成功したと発表した。川崎重工とヤンマーが,中速4ストローク機関で水素燃焼の実現と所定出力での運転を確認。ジャパンエンジンの低速2ストローク機関は2026年春の運転開始に向け開発が進む。川崎重工製造のMHFSは3社共用で,液化水素を貯蔵・ガス化して高圧または低圧で供給し,実船用途での運転を可能にする。今後は性能確立を目指して開発を継続していく。

                           (川崎重工)                      (ヤンマーパワーソリューション)

                        (ジャパンエンジン)