●仏帆走RORO貨物船「ネオライナー・オリジン就航!
仏ネオラインの新しい帆走RORO貨物船ネオライナー・オリジンNeoliner Originが,10月16日,サン・ナゼール~サン・ピエール島(カナダ)~ボルチモアの北大西洋横断航路に就航した。風力推進をメインに航行するRORO船として,船舶設計の仏モーリック社がデザインし,トルコのRMKマリンが建造。帆走で1航海当たり最大80パーセントのCO2排出削減が可能という。13,278総トン,6,300重量トン,全長136.0メートル,幅24.2メートル,吃水6.1メートルで,高さ76メートルの起倒式マストにソリッドセイル2基を備え,帆走航海速力11.0ノット,補助機関ディーゼル電気推進(ディーゼル3,184kW)の最高速力14.9ノットである。総帆面積は2基で3,000平方メートルに及び,航行用ソフトとセンサーにより,風のデータと帆の推進力をリアルタイムで最適化、帆走で最高16ノットを発揮可能という。船底には格納式アンチドリフトフィンも装備する。マストは油圧システムで最大72度傾斜でき,クリア高さを42メートルまで抑えることができる。車両デッキは貨物車両レーン1,130メートルで,コンテナ265TEU積載可能。乗員は20名,上甲板には12名までの旅客設備(2名用6室)を有し,ラウンジやダイニングも備える。

(RMK MARINE)