ニュージーランドがFFM発展型に関心か

 ニュージーランド海軍司令官のガーリン・ゴールディング少将が訪日,10月
20日に中谷防衛相(当時)と会談した。これは,ニュージーランド海軍現有の
アンザックAnzac級フリゲイトの後継として,先にオーストラリアが採用を決
めたFFM発展型に関心を示していることを示す動き。すでに昨年6月,ニュー
ジーランドのクリストファー・ルクソン首相がFFM2番艦“くまの”を視察し
ている。
 アンザック級はオーストラリアとニュージーランドの共通装備であり,ニュ
ージーランド向けの艦はオーストラリアで建造された。そうした経緯を考える
と,本級の後継艦についてもオーストラリアと足並みを揃えるのは理に適った
考え方といえる。
 なお,オーストラリアのシドニーで開催された展示会“Indo Pacific
International Maritime Exposition 2025”の席で三菱重工の関係者が,オー
ストラリア向けのFFM発展型にはSSMとしてRGM-184A NSM(Naval Strike
Missile)を搭載することを明らかにした,と報じられている。(Jane’s
2025/11/4)