独125型でIRIS-Tミサイルの試験を実施

 ディール・ディフェンスが,ドイツ海軍の125型フリゲイト,バーデン・ヴ
ュルテンベルクBaden-Wrttemberg (F222)での対空戦モジュール試験を成功
した。これは,MFE2025(Maritime Firing Exercise 2025,別名アンダヤ)と
呼ばれる演習で実施したもので,実戦を想定した運用環境下で試験したと説明
されている。
 搭載した発射機は,同社製IRIS-T(InfraRed Imaging
System-Tail/Thrust-Vector Controlled)空対空ミサイルを転用した,IRIS-T
SLM(Surface Launched Medium Range)。目標の捜索・捕捉には,125型搭載
のヘンゾルト製TRS-4Dフェーズド・アレイ・レーダーを使用した。
 この試験の背景には,同級がRIM-116 RAM対空ミサイル以外の対空兵装を備
えておらず,対空自衛能力の不足が露見した事情がある。同社が対空戦モジュ
ール搭載のスタディ契約を受注したのは今年の初めで,話が出てから実現まで
10カ月というスピード作業となった。(Diehl Defence 2025/10/15,Hensoldt
2025/10/23)