今月のその他のニュース
○ロシア海軍のキーロフKilov級(1144.2M型)原子力巡洋艦アドミラル・ナヒモフAdmiral Nakhimov が,セブマシュで実施していた修理・改修作業を終えて同地を出航。1997年以来となる自力航行に復帰した。(The War Zone 2025/8/20)
○サーブはスウェーデン軍国防資材局(FMV:Försvarets Materielverk)から,大型UUVを6,000万クローネで受注した。同社の自律制御システム “Autonomous Ocean Core”を搭載する設計で,2026年の夏から洋上試験を始める計画。(Saab 2025/8/29)
○フィンランド海軍のハミナHamina級高速戦闘艇で,MLU(Mid-Life Upgrade)改修に際してRBS15の後継として導入したガブリエルV対艦ミサイルの試射が行なわれた。このミサイルはイスラエルのIAI製で,フィンランドにおける名称はPTO2020。8月に実動態勢入りが宣言されている。(Jane’s 2025/8/25)
○カナダ海軍向けの氷海警備艦AOPS(Arctic and Offshore Patrol Ship)の6番艦ロバート・ハンプトン・グレイRobert Hampton Gray(AOPV435)の命名式が,8月9日にハリファックスで行なわれた。進水は2024年12月9日に実施済み。(Naval News 2025/8/11)
○フィンランドのラウマ造船所で8月26日に,同国海軍向けポーヤンマーPohjanmaa級コルベット3番艦用の鋼材の切出しが始まった。同級は2029年までに4隻を建造・就役の計画。(Naval News 2026/8/28)
○ユーロアトラスとラインメタルが,提携を発表した。前者のAUVグレイシャーク(Greyshark)を,後者が開発した人工知能(AI)ベースのプラットフォーム,ラインメタル・バトルスイートに組み合わせるとの趣旨。グレイシャークは17種類のセンサーを搭載して,各種データを収集できる。(Naval News 2025/8/6)
○コロンビアの国営造船所COTECMAR(Corporación de Ciencia y Tecnología para el Desarrollo de la Industria Naval)で7月25日に,哨戒艦ベインティクアトロ・デ・フリオ24 de Julioが進水した。これは,初めてコロンビア国内で設計・建造したOPVで,全長93メートル,幅14メートル,吃水3.9メートル。COTECMARがコロンビア海軍向けに建造した最大の艦でもある。(Naval News 2025/8/8)
○パキスタン海軍向けハンゴールHangor級潜水艦の3番艦マングローMangroが,8月15日に中国・武漢の武昌船舶重工集団で進水した。同級は8隻の建造を予定しており,中国とパキスタンのカラチ造船所で4隻ずつ建造する計画。(Naval News 2025/8/16)