MBDAがシー・ヴェノム艦載型の提案を開始

 MBDAが,シー・ヴェノム空対艦ミサイルの艦上発射型について,ポテンシャル・カスタマーとの接触を開始したことを明らかにした。高速戦闘艇やUSVへの搭載,車載化しての沿岸防衛といった用途を想定している。
 シー・ヴェノムはもともと,英海軍が“Future Anti-Surface Guided Weapon(Heavy)”(FASGW〈H〉)計画の下で開発した小型の空対艦ミサイルで,現在はワイルドキャットHMA.2ヘリコプターに搭載している。重量110キロ,弾頭は30キロの半徹甲爆風破片弾頭で,双方向データリンク付きの画像赤外線誘導を使用する。
 なおMBDAでは別途,ブリムストーン空対地ミサイルの艦上発射型も構想しており,IMDEX Asia展示会で模型展示を実施していた。ブリムストーンはAGM-114ヘルファイアと同規模のミサイルで,ユーロファイター・タイフーンが搭載している。それをソフトウェアの変更によって艦載化するとの説明。(Jane’s 2025/8/5)