■ASEV用レーダーを防衛省に納入
2025年7月8日,SPY-7(V)1多機能レーダーの開発および製造社である米ロッキード・マーチンは,わが国のイージス・システム搭載艦(ASEV)用のSPY-7(V)1のアンテナ4面(1隻分)を予定どおり納入したとのプレス・リリースを公表した。
SPY-7(V)1はアメリカがアラスカへの配備を進める長距離識別レーダー(LRDR)をベースに開発したもので,従来のSPY-1の5倍の追尾能力を持ち,ロフテッド軌道や同時複数発射された弾道ミサイル等への対処に威力を発揮することが期待される。わが国は令和6年度計画でASEV2隻を整備中で,引き続き2番艦用アンテナの調達も進められている。なお,先月号カラー頁等で既報のように,5月22日,ロッキード・マーチンと富士通は,SPY-7(V)1の交換用電源部品を,日本国内の富士通の工場で製造することで合意に達したと発表している。