●ベテラン客船「アストリア」リサイクルへ
ベテラン・クルーズ船アストリアAstoria(15,614総トン,船客556人)が解体,リサイクルされることになった。ベルギーのリサイクル企業が20万ユーロで落札し,7月上旬係船地のロッテルダムからベルギーのヘントに移動した。同船は1948年,スウェーデンの貨客船ストックホルムStockholmとして建造され北大西洋航路に就航。1960年以降,船主や運航船社,船名をたびたび替えながら稼働し,1994年に現代的なクルーズ客船へ大改造された。2016年からアストリアとしてクルーズ&マリタイム・ヴォヤージ(CMV)が運航したが,コロナ禍の会社倒産があり,2020年からロッテルダムで係船されていた。1956年に伊客船アンドレア・ドリアAndrea Doriaと大西洋上で衝突したことでも知られている。
(WIKIMEDIA)