●「スピリット・オブ・タスマニアⅤ」引渡し

 豪タスマニアのTTライン・カンパニーの新造船スピリット・オブ・タスマニアⅤ Spirit of Tasmania Vが6月25日に引き渡された。フィンランドのラウマ・マリーン・コンストラクション(RMC)で建造され,47,994総トン,全長212メートル,幅30.6メートル,LNG燃料で航行し,航海速力26ノット,船客1,800人,車両レーン長4,098メートル。姉妹船スピリット・オブ・タスマニアⅣ(昨年9月引渡し)とともに,就航中の2隻(スピリット・オブ・タスマニアⅠ,同Ⅱ)に代わり,豪本土ジーロングとタスマニア島デヴォンポートを結ぶバス海峡横断航路に配船される。ただデヴォンポートの新埠頭工事が大幅に遅延しており,2隻は埠頭が完成する2026年10月就航の見通し。先に引き渡されたⅣはスコットランドのリースでLNGシステムの試運転などを実施していたが,6月30日に出港しタスマニアのホバートへ向かった。ホバート到着は8月下旬の見込みで,到着後タスマニア製マットレスやテーブルトップ,アートワークなどの最終艤装と船員訓練を行なう予定。

                           (RMC)