英・豪が攻撃原潜建造に関わる条約を締結

 イギリスとオーストラリアの国防相が,オーストラリアのヴィクトリア州ジーロングで会合を開き,SSN-AUKUS攻撃原潜の開発・建造に関わる協力について取り決めるパートナーシップ・協力条約(Nuclear-Powered Submarine Partnership and Collaboration Treaty。別名ジーロング条約)を締結した。
 この条約は,SSN-AUKUSの設計・建造から運用・廃棄までをカバーするほか,人材養成やインフラ整備も対象とするもので,期間は50年間。また,英海軍のアステュートAstute級攻撃原潜による,オーストラリアのスターリング基地へのローテーション展開もサポートする内容となる,と説明されている。
 両国の国防相は「この条約署名は,アメリカがAUKUSの枠組みから手を引いた場合に備えた,英・豪が独自に計画を進めるための代替協定というわけではない」と強調している。(MoD UK 2025/7/26)