米LHDボノム・リシャールの廃艦が決定

 ケネス・ブレイスウェイト米海軍長官が11月30日に,強襲揚陸艦ボノム・リシャールBonhomme Richard LHD-6について,廃艦とする決定を下した,と発表した。同艦は7月12日に艦内火災事故を起こしたが,強襲揚陸艦としての原状復旧には30億ドルの費用と5~7年の期間を要するとの見積もりになった。また病院船,潜水母艦,指揮統制艦といった他艦種を新造する代わりにボノム・リシャールを修復・転用する選択肢も検討したが,これも10億ドルはかかると見込まれた。こうした事情から,修復する案は費用対効果がよくないと判断,廃艦とする決定がなされた。