米空母JFK などの納入が遅延
米海軍がリリースした2026年度の予算文書によると,建造中の米空母ジョンF.ケネディJohn F. Kennedy CVN-79の引渡しが,これまで予定していた2025年7月から2年近く遅れて,2027年3月にずれ込む見込みとされている。その主な原因は,先進着艦拘束装置AAGに関する認証作業の完了と,弾薬エレベーターAWEに関わる継続分の作業に時間を要すること。このため,同艦で代替するはずのニミッツNimitz CVN-68が予定どおり2026年に退役すると,2026年から約1年間,米海軍の空母戦力が10隻に減勢する事態になる。
このほか,強襲揚陸艦でもブーゲンヴィルBougainville LHA-8の納入が10カ月延びて2026年8月に,ファルージャFallujah LHA-9の納入が1年延びて2030年9月に,それぞれずれ込むとの見通しである。原因としては,建造工程のパフォーマンスと人員の問題が挙げられている。(USNI News 2025/7/7,同2025/7/9)