米海軍の装備調達に関する動向

○RTXのレイセオン部門は米海軍から,RIM-162 ESSM(Evolved SeaSparrow Missile)ブロック2のオプション契約分と,試験機材,予備品を,総額2億9,969万ドルで受注した。(DoD Contracts 2025/6/17)
○テクストロン・システムズで建造したエアクッション揚陸艇SSC(Ship to Shore Connector)の14番艇LCAC-113の領収が,6月12日に実現した。(NAVSEA 2025/6/17)
○オースタルUSAで6月14日に,米海軍向けの新型航洋救難曳船ビリー・フランクJr. Billy Frank Jr. T-ATS-11が進水した。同社はこれまでアルミ船のみを建造していたが,この艦は同社が手掛けた初めての鋼船。この後は,機関の試運転や試験航海を経て引渡しとなる。(Naval News 2025/6/19)
○オースタルUSAで建造しているインディペンデンスIndependence級LCSの19番艦,ピーアPierre LCS-38が領収試験航海を実施・完了して,6月11日に帰港した。インディペンデンス級は同艦が殿となる。(Naval News 2025/6/24)
○オースタルUSAで建造したスピアヘッドSpearhead級遠征用高速輸送艦ポイント・ロマPoint Loma T-EPF-15の領収が,6月24日に実現した。同艦は医療設備を強化したEPFフライトⅡの2番艦。(NAVSEA 2025/6/24)
○ハンチントン・インガルスのインガルス造船所で建造しているアーレイ・バークArleigh Burke級駆逐艦フライトⅢの3番艦ジェレマイア・デントンJeremiah Denton DDG-129の命名式が,6月28日に行なわれた。すでに進水は済ませていたが,なんらかの事情により命名式は遅れて,別途の挙行となった。艦名はベトナム戦争における戦功で海軍十字章を受章,8年間の捕虜生活を経験して,後に上院議員となった人物にちなんでいる。(HII 2025/6/28)