フィリピン海軍の新旧ミゲル・マルバーに関する話題
HD現代重工の蔚山造船所で建造,3月末に引渡しが実現したフィリピン海軍向けの新型フリゲイト,ミゲル・マルバーMiguel Malvar(FFG-06)の就役式典が,4月8日にスービック基地で行なわれた。
一方,先代のミゲル・マルバー(PS-19)は,米比合同演習“バリカタン2025”の一環として南シナ海において標的となり沈められる予定だった。しかし5月5日,演習海面への曳航中に荒天のため浸水が起こり沈没してしまった。こちらのミゲル・マルバーは1944年に米海軍の警備艦バトルボロBattleboro PCE(R)-852として竣工し,米海軍退役後に南ベトナム海軍に移管された。それが1975年の南ベトナム崩壊の折にフィリピンに脱出して同国で再就役,2021年に退役していた。(Naval News 2025/4/8,NBC News 2025/5/6)