デンマーク海軍のフリゲイト改良計画に暗雲

 デンマーク軍参謀総長のミカエル・ヒュルガー大将が国防省に対して,同海軍のイーヴァル・ヒュイトフェルトIver Huitfeldt級フリゲイト3隻を対象とするアップグレード改修計画の中止を勧告したと報じられた。
 その理由として,2024年3月9日に紅海で発生したSAM射撃指揮システムのソフトウェア障害が未解決で,センサーと射撃指揮システムのアップグレードに数十億クローネの経費が見込まれ,すでに代艦建造計画が走り始めていることなどを挙げている。このほか同級では,76ミリ砲弾が発射後に過早起爆するトラブルも起きた。
 ただし退役ではなく,アップグレードの範囲を削って哨戒艦に転用する方針だという。(Naval News 2025/6/5)