スペイン向けF-110 型の1番艦が進水

 ナバンティアのフェロル造船所で9月11日,スペイン海軍向けF-110型フリゲイトの1番艦アルミランテ・ボニファスAlmirante Bonifaz(F111)が進水した。その際にはシャンパンではなく,アルバリーニョ・ワインのボトルが使われた。この段階での工程進捗率は70パーセント。当初の予定より1カ月ほど早い進水となった。
 その少し前に,米ニュー・ジャージー州ムーアズタウンのASIC(AEGIS SCOMBA Integration Center)で,同級に搭載するロッキード・マーチン製AN/SPY-7(V)2レーダーの開発モデルと射撃指揮ループIAFCL(International Aegis Fire Control Loop),それとナバンティア・システマが開発したSCOMBA(Sistema de COMbate de los Buques de la Armada)指揮管制システムのインテグレーション作業が実現したとの発表があった。レーダーと指揮管制システムの結合が実現したため,レーダーからの捕捉追尾データをSCOMBAのコンソールに表示して,模擬交戦を実施できることとなった。(Navantia 2025/9/10,Naval News 2025/9/8)