サーブがA26型に関する最終分の契約を受注

 サーブはスウェーデン軍国防資材局から,スウェーデン海軍向けのブレーキ
ンゲBlekinge級ことA26型潜水艦2隻の建造について,最終分の追加契約を96
億クローネで受注した。建造に際して必要となる,各種資材とサービス業務で
構成する。
 なお,A26型の建造計画は度重なる遅延とコスト上昇に見舞われている。当
初の計画では,2018~19年に引渡しを行ない,総経費84億クローネ(インフレ
反映後の数字では112億クローネ/10億ユーロ)となっていた。ところが,最新
の情報では1番艦の引渡しが2031年,2番艦の引渡しが2033年にずれ込み,総
経費は250億クローネ(23億ユーロ)に上昇している。
 その一因として,海外カスタマーを獲得できていない事情がある。当初の計
画では,2019年6月までに海外カスタマーを獲得して経費分担するはずだった
が,失注が続いている。(Saab 2025/10/13,Naval News 2025/10/14)