ギリシア海軍向けFDI HNの近況と新装備
ネーバル・グループがロリアン造船所でギリシア海軍向けに建造しているFDI(Frégates de Défense et d’Intervention)の派生モデル,FDI HNの1番艦キモンKimon(F601)が,5月21日から試験航海を開始した。
また,同級3番艦のフォルミオンFormion(F603)が5月28日に進水した。翌日に艤装岸壁で,別途製作していた統合マストPSIM(Panoramic Sensors and Intelligence Module)の搭載も行なわれた。
また同級は,ネーバル・グループがギリシアのHAI(Hellenic Aerospace Industry)と組んで,HAIが開発したC-UAS(Counter-Unmanned Aircraft System)システムのCENTAURを導入する話が決まっている。
ギリシア海軍関連ではこのほか,イスラエルのIAI(Israel Aerospace Industries Ltd.)が同社の大型UUVブルーホエールBlueWhaleをギリシア海軍向けに提案するため,HAIと提携する動きがあったが,両社はギリシアで開催されたDEFEA(Defence Exhibition Athens)2025展示会の席で,5月7日に了解覚書(MoU)に調印した。(Naval News 2025/5/8,同2025/5/23,同2025/5/29,Jane’s 2025/5/9)