アメリカがオランダにトマホークを輸出

 米国防安全保障協力局(DSCA:Defense Security Cooperation Agency)は4月25日,オランダ向けFMS案件に国務省の承認が下りたと発表した。RGM-109トマホーク巡航ミサイルを輸出するもので,総額は21億9,000万ドル。
 ブロックⅣの実弾を12発,ブロックⅤの実弾を163発,管制システムのAN/SWG-5(V)TTWCS(Tactical Tomahawk Weapons Control System)を10セット,ブロックⅣのテレメトリー弾を2発,KIV-18A衛星データリンク端末機,KSX-5統合秘話配信システム,KGV-135A秘話通信機材,関連機材・関連業務などといった内訳になっている。
 オランダ海軍でトマホークの運用に適した艦というとデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェンDe Zeven Provinciën級フリゲイト4隻,それと新型フリゲイトASWF(Anti-Submarine Warfare Frigate)4隻が考えられる。それに対してTTWCSは10セットとなっているので,差分の2セットは,予備あるいは陸上設置の試験・訓練用となる可能性が考えられる。(DSCA 2025/4/25)