●MSCの20万トン級1番船「MSCワールド・エウローパ」第1回試運転完了

 スイスに本拠を置くMSCクルーズは去る6月20日,仏アトランティーク造船所で建造中の20万トン級1番船MSCワールド・エウローパMSC WORLD EUROPAの第1回試運転を完了したと発表した。大西洋で行なわれたテストでは,操縦性や燃料消費量,速力,停止距離,安全システムなどの評価に加え,エンジン性能試験も実施した。来たる11月に引き渡され,世界最大のLNG燃料クルーズ船となる。205,700総トン,全長333.3メートル,航海速力20.0ノット,最大船客定員6,762名。デビューは12月の中東クルーズで,ドーハやサウジアラビアのダンマームなどに寄港するドバイ起点の7泊クルーズに来年3月まで就航し,その後は地中海へ移動,2023年夏期は西地中海クルーズを実施する予定。

                       (MSC CRUISES)